ひとつ、屋根の下で


……ん?


……仕事?



「あ!!」



「ど、どうしたの」



いきなり叫んだ私に、千依が目をぱちくりさせる。



「ちょっと行ってくる!」


「え、行くってどこに……、沙波!?」



千依の驚いたような声を背中に受けながら、私は教室を飛び出した。


まだそんな遠くのには行ってないはず!



「あ!……凌っ!」



思った通り、凌はまだ芸能科の棟にいた。


芸能科と、漫画科のあるアニメーションコースとは、美術室や音楽室なんかの教室がある、共通実習棟をはさんで別の棟。


先輩と会ってるとこを見られたのも、この実習棟だったりする。