ひとつ、屋根の下で


高槻くんは、なんと現役高校生漫画家。


デビューしたはいいけど、なかなか連載を持たせてもらえなくて、若干やけになってかいた恋愛ものの読み切りが、本誌のおまけとしてついた小冊子に掲載され、まさかの人気。


それで、本誌掲載の話がきたはいいけど、次も恋愛もので、という条件付きだったらしい。


だけど高槻くんはもともと恋愛ものなんてかかないし、自分の作品に対してもどうしてあんなのが人気出たのかわかんない、なんて言うほどで。


だけど、せっかくのチャンスは逃したくない、ということで今回私に協力してほしい、ということだった。




「そういうことならそう言ってよ!なんなの、恋人ごっこって。訳わかんなすぎてあせったじゃん!!」



話を聞き終えて、私は思わず憤慨していた。



「だって、やることは一緒だし」


「はー?」


「とりあえず何個かアイディア出したから読んで意見言って。そこから絞っていくから」


そう言って高槻くんは立ち上がると、机の上に乗っていた紙の束を渡してきた。


軽く100枚はありそうな厚さだ。