ひとつ、屋根の下で



「ダメダメ。俺らこれから恋人ごっこするんだからやっぱ名前は呼び捨てじゃないと」


「恋人だからって呼び捨てとは限らな……、って、はああっ!?」



コイビトゴッコ……!?



私はあまりに驚いて、ようやく彼の視線を振り切って身体を押し返すことに成功した。



いきなり叫んだ私を、彼は不思議そうな顔で見る。



「なにそんなに驚いてんだよ」


「いやいやいや、驚くでしょ!?」



ていうかなんなの恋人ごっこって!!



「俺さー、芸能科じゃないんだよね」


「知ってるけど!?」



さっき言ってたよね!?