「……嫌」
「めいれーい」
「……あとで覚えてなさいよ、この性悪!」
強気ぶってそう言いながらも逆らえない自分が悲しい。
自分の隣に私が腰掛けると、彼は満足げに笑った。
「やっぱり芸能科のAクラスなだけあるねー。すげーきれーな肌」
「っ!?」
顔が近付いてきたと思ったら、いきなり頬をなでられそんな台詞を吐かれ、私は不覚にもドキリと心臓が跳ねたのを感じた。
「まつげ長っ!漫画のヒロインみたい」
「な、なに言ってんの……?」
さっきまで罵詈雑言だったくせに。
いきなりどうして褒めたりするの?
しかも必要以上に近いし!!


