ひとつ、屋根の下で



「ごめん!!私のせいだ!

早く部屋戻って布団に入らなきゃ……っ!」


椅子に座ったまま突っ伏した凌の後ろに回って、とりあえず手近なところに脱ぎ捨ててあったナオちゃんのカーディガンを羽織らせて、椅子から立ち上がらせようとした。


「凌、部屋戻……っ」



……伸ばした手が、不意に強い力で掴まれた。


引かれるままに、テーブルの方に倒れた私の身体。


驚いて目を見開けば、下から私の目を覗き込むようにしてじっと見てくる凌と目があった。



「……沙波」


「……な、なに?」



「俺、沙波のこと傷付けてた?」



「!? 凌は悪いことなんて何もしてないよ!私が、勝手に……」


「沙波」


「は、はい……」