ひとつ、屋根の下で




「……私に触れるのは仕事のためって、どういう意味なの?」




私の言葉に、凌は一瞬、驚いたような顔をして、何か言おうと口を開いたけれど。



「凌っ!?」



不意に凌の瞳が細められて、そのまま。



……そのまま、くたくたと机に突っ伏してしまった。




「えっ!?何!?」


「……寒ぃ」


「えぇっ!?」


さ、寒いって、この家かなり暖房入ってて暑いくらいだし、それに今ホットミルクのんだばっかり……!


「!!」


やっと、ハッとした。


私、結局凌の上着借りたまま家に帰ってきちゃったんだ!!



「ちょ、ちょっと凌おでこ貸し……、きゃーー!!」


熱い!!


掌で触れた凌の額が持っている熱に驚いて、私は思わずガタンと音を立てて椅子から立ちあがっていた。