ひとつ、屋根の下で



「……」


黙ってしまった私に、瀬野くんはもう一つ、ため息を吐いた。


「それにさ、あんたっていっつも受け身だよね。アイツに守られてるだけで満足なわけ?

……たまには自分から動きなよ」


「……っ」


瀬野くんの言葉が、私の心に深く突き刺さった。


……そうだよ。


私、いつだって凌に守られていただけ。


いつだって凌に、温かさをもらうだけ。


与えられる、だけだ。



「思い込みはすれ違いのもと。

ギブアンドテイク、なんて崇高な関係が成り立たなくても、もらったものに少しでも返そうと思いなよ」