「……あんた、雨宮千依と仲良いんじゃなかったっけ?
戸倉と雨宮が付き合ってるのなんて、他科の俺ですら知ってるけど?」
「他、科……?」
やっぱり、芸能科じゃなかったんだ……!
「なぁ、これってばらされたらまずいよな」
「…………」
何も言えずに、俯く。
気付けば強く唇をかみしめていた。
「黙っててやってもいーよ?」
「……え」
思わぬ言葉に顔を上げると、昼間と同じひどく整った顔が視界いっぱいに広がる。
……スッと首を微かに傾げて、私の頬に柔らかく唇で触れる。
「!?」
バスタオルが床に落ちるのも構わず、私は呆然として頬を掌で覆っていた。


