冬が近づくにつれて、日が短くなってきて。
この前のように迂闊に後をつけられるようなことにならないためにも、早めに帰るつもりだった。
とはいっても、外はもう暗いのだろうけれど。
「……あ」
帰り支度を終え、お気に入りのチェックのマフラーを首に巻きながら外に出ると、私と同じく帰る準備万端の瀬野くんに出くわした。
外に出た瞬間、冷たい風が吹き付けてきて、思わず身体を固くする。
「寒っ!」
「……そりゃお前、そんなに脚出してたら寒いだろ」
瀬野くんが呆れたように、制服のスカートから伸びる無防備な私の脚を見た。
厚手のカーディガンをブレザーとワイシャツの間に着ているとはいえ、上半身だって寒い。
だけど、ブレザーの裾から出たカーディガンより少し長いだけの短いスカートから出た足は、もっと寒い。
紺色のハイソックスは大好きだけど、こんなに寒いと守られていない膝から上が可哀相になった。
……でも。
「寒いけど、こればっかりは譲れません」
どーん、と腰に手を当て仁王立ちして言い放ったら、笑われた。


