ひとつ、屋根の下で



それから、何日か経った日のこと。


雨宮と仲直りができたおかげか、沙波は少しずつ元の彼女に戻っていった。


笑う時もどこか無理をしているのがわかる笑顔だったのが、楽しそうに声を上げて笑うようになった。


食べる量も少しずつ増えて。


放っておいたらそのうち消えてしまうんじゃないかと思わせるどこか儚げな雰囲気もいつのまにかなくなっていた。



そんな沙波の変化に安心していた。




……沙波の心に巣食っていた闇は、簡単に剥がれ落ちてなどくれなかったというのに。


彼女を苦しめるものから、守りたいと思った。


俺が、守りたいと、そう思っていたのに。