ひとつ、屋根の下で



うわああああ、と奇声を上げてウサギに見入っている私を、凌は私の隣に立って見ていた。


「凌、どうしよう。本当にこの子かわ……っ」


かわいい。


ウサギから視線を離し、凌を見上げてそう言おうとしたのに、言えなかった。


ひゅっ、と音を立てて、出るはずだった言葉が喉の奥に戻っていく。



「なに」



凌が微笑んで首をかしげた。



「……う、うんっ、この子かわいいよね!」



ハッとして、慌てて目を逸らした私。


ドキドキと、胸が変な音を立てて脈打っている。



……なんで、そんなに優しい目で私のことを見るの……!?