ひとつ、屋根の下で




そんなことを考えているうちに、凌がハンバーガーや焼きそばの乗ったトレイを持って戻ってきた。

凌は、それを私に押し付けることはせずに食べ始める。


私が焼きそばに手を伸ばすと、ハンバーガーを咥えながら、「ん」と新しい割り箸を渡してくれた。


受け取って、一口できたての焼きそばを口に運ぶと、温かいソースの味が口いっぱいに広がる。


……なんだか、懐かしい味だと思った。


今日の朝は全然食べ物を受け付けなかった身体が、不思議と今はちゃんと食べ物を飲み込むことができた。




ストーカーまがいのことをされてから1週間が経ったけれど、私の脳はそう簡単にあの恐怖を忘れてはくれなくて。


あれから、極端に食欲がなかった。


体重もがくんと減って、昨日久しぶりに会ったナオちゃんに心配されてしまったほど。