ひとつ、屋根の下で



うろうろとお風呂を探してさまよって、ようやく1階の端に洗面所と浴室を発見。

広い浴室に、思わずため息が漏れた。



湯船にお湯は張ってなかったので今日はシャワーでいいやとひとり頷いて、私は素早く服を脱ぎ、化粧を落として浴室に入る。


汗のにじんだ肌には、熱いお湯がものすごく心地良かった。


身体を洗い、髪を洗い、冷たい水で洗顔を済ませる。


ほんとは、化粧して学校行くの、めんどくさい。


リップだけ、とかなら洗顔だけでいいのに。


いつも洗顔のときに、化粧落としで落としきれなかったマスカラやアイラインに手こずる。

私の化粧の落とし方が悪いのかなぁ、なんてひとりごちた。



私の学校は、ちょっと特殊だ。


普通科は無くて、芸能やアニメーションといったさまざまな学科が集まっているのだ。


ちなみに私は一応芸能クラス。


千依が中学生のときからモデルをしているように、私も一応雑誌の読者モデルをしている。