ひとつ、屋根の下で


「と、とりあえず部屋に行ってみよ!」


私は自分を落ち着かせようと、知らず知らずのうちにそう声に出していた。


うん、そうしよう、と意味もなくひとり頷いて荷物を持ち部屋を出る。


幅の広い階段を上りきると、数多く並ぶドアのうちナオちゃんに言われた通りいちばん手前の部屋のドアを開けた。



「わああっ!」


ひ、広い!!


私は思わず荷物を放り出して部屋に駆けこんだ。


ふかふかなベッドにダイブしてみると、ふわっと身体が心地良く跳ね返された。



すごっ!!



なんだか、こんな立派なベッドに制服のまま乗っかっているのが申し訳なくなってきた……。


いくら学校から近いとは言っても季節は夏。


じりじりと照りつける太陽は容赦なく、私の肌は軽く汗ばんでいる。



「……よっし、お風呂入っちゃお!」



私は勢いをつけてトンッ、とベッドから立ち上がると、持ってきたボストンバックから着替えと洗面用具を取り出し、部屋のクローゼットに入っていたタオルを拝借して部屋を出た。