ひとつ、屋根の下で


パシャッと言う音と共に、暗い夜道に眩く光るシャッター。


眩しさに思わず目を瞑ってしまったけれど、すぐに恐怖が押し寄せてきて。


だけど、恐怖のせいか逃げたいのに足が動かなかった。



嫌。


嫌だ。


誰か、助けて。



「……ぐ、凌」



助けて、凌……っ!



「お前、何してんだよ!!」


夜の静寂が、怒気を孕んだ声に切り裂かれた。



ゆっくり私に近づこうとしていた男はその声にチッと一度舌打ちをして駆け出すと、私の横をすり抜けていった。



「大丈夫か!?」


「……っ」