ひとつ、屋根の下で



「そ、そんなわけないです!!私は先輩のこと好きなんかじゃないですし、大体、私は身体だけの関係なんて絶対持ちません!」


「そうやって誤魔化そうっていうの?身体だけの関係は持たない?
……いい子ぶっちゃって。そういうのが一番ムカつくのよ!!」



そう言ったと同時に、ふりあげられた彼女の手。



叩かれる……!



そう思った時には、その手は下降を始めていて。


私は痛みを覚悟して、ギュッと目を瞑り身体を竦めた。




……だけど。



耳に届いたパンッ、という高い音。


それと同時に訪れるはずの痛みは、どんなに待てどもやってこない。


「……?」


恐る恐る目を開けると、自分の視界がさっきより暗いことに気が付いた。



「え……っ!?」