ひとつ、屋根の下で



「……沙波ちゃんも、そう思ってるの?」


「え?」


先輩の質問の意味が分からなくて顔を上げると、まっすぐな先輩の視線と再びぶつかる。



「俺から離れたくないって、思う?」



「!!」



なんで、そんなこと訊くんだろう。


もし私が肯定したら、どうするつもりなの?



私はキッと先輩をにらんだ。



「そんなわけないじゃないですか!先輩のオトモダチは、って言ってるでしょ!先輩の、自意識過剰っ!」


「あはは、そっかー」



ごめんごめん、と笑う先輩。


そんな先輩に、ギュッと心が痛むのは、どうしてだろう。