***
「あんた、だれ?」
ですよねー、と思いながら、目の前の美少女に私は頬をひきつらせながらも笑顔を浮かべた。
「あ、あはは。実は、戸倉先輩があなたとはもう会えないと言っておりまして」
「は?意味わかんないんだけど」
ふわふわの綺麗な巻き髪を指に絡ませて遊びながら、「早く雅季呼んできてよ」と言う。
「だから、それは無理……」
「なんで?」
「戸倉先輩には本命の彼女ができたんですよ。だから、諦めて下さい」
私の言葉に、美少女は不機嫌そうに視線を上げた。
……長い睫毛。
綺麗な二重瞼。
やっぱり、戸倉先輩の遊び相手さんたちは皆可愛い。
「雅季に彼女ができたことなんて知ってるけど?雨宮でしょ?」
「知ってるなら」
「けど、あたしにはかんけーないっていうか。別にあたしは雅季の恋人になりたいわけじゃないし」
ていうか、あたしにも彼氏いるしね、なんて笑う美少女。
……そんなことを笑いながら言えるあなたの神経がわかりません!


