ひとつ、屋根の下で




「ふ……、う……っ」



ひとりきりになった屋上で、私の瞳からは涙がこぼれ落ちてきた。


あとから、あとから、まるで止める術を忘れてしまったかのように。




いっそ、泣き叫んで、頬の一つでも叩いてくれた方がよかった。



お前なんか大嫌いだ、もう二度と関わりたくない。


そう、感情的に詰(なじ)ってくれた方が、きっと何倍も楽だった。



千依の、涙を流しながらもどこか冷静で的確な言葉が、私には逆につらかった。



謝らせてももらえない。


千依が言うように、私と戸倉先輩の間にあったのは、本当に私の心の中で終わるべき想いで、そこに戸倉先輩の気持ちはなかったのだと、弁解もできなかった。



『沙波のこと、許せない』




ああ。



私は、親友を失ったんだ。



その事実が、今更に胸をひどく締め付けた。