ひとつ、屋根の下で



私は、こんなに優しくて大事な親友を傷付けて、苦しめて。


そんなにしてまで、戸倉先輩とどうなりたかったの。


ホンモノの「好き」があったなんて私の妄想で、もしかしたら、最初から最後まで、本当に私の一方的な片想いだったかもしれないのに。




千依。


千依。



苦しませて、ごめん。



「……うん、分かった……。ほんとうに、ごめ」


「謝らないで。……悪いのは沙波より、雅季だから」



きっぱりそう言って、千依はキュッと唇を結ぶともう話は済んだ、とでも言うように歩き出して。



私に弁解もさせてくれないまま。



屋上を出ていったのだった。