ひとつ、屋根の下で


だけど。



私と先輩がそういう関係を続けるっていうことは、千依を傷付けるっていうこと。


わかっていたはずなのに。


いざ、こんなにつらそうな顔をされると、やっぱり胸が強く痛む。


千依をこんなに苦しめてるのは、私なんだ……。



千依は、先輩の浮気相手が私だって、知ってるの?


それとも、相手までは知らない?



ドクドクと、心臓が嫌な音を立てて脈打っている。



「沙波」



千依が、ゆっくりと口を開き、私をまっすぐに見つめた。



「なに……?」



動揺して瞳が揺れてるのが自分でもわかる。


わかるけど、どうしようもなかった。


そんな私に、千依は一度大きく瞬きをして、目を伏せた。


そして。