ひとつ、屋根の下で



「普通、ネタが溢れて止まらない!ってなるとこじゃないの?」


始まったばっかで煮詰まるって。

どうしたらそんなことになるの。


呆れてそう言うと、凌はうーん、と考え込むような顔をした。


「だってさあ、たしかに連載になればいいなー、って気持ちもあったけど、俺の中ではハッキリ決着つかないあの終わり方で終わってんだよ。満足してんだよ。なのに続きって言われてもいまいちピンとこないというか」


腕を組み首を傾げる凌。


そんな姿にあきれながらも、次の言葉を待っていると、急に凌がポン、と手を打った。


「どしたの?」


「よし、わかった。トキメキ不足だ」


「……は?」



ときめきぶそく?



「ほら、最近作画の方ばっか手伝わせて、恋愛ごっこしてなかっただろ」


「……そうだっけ?」


「とぼけてんじゃねーよ」


「とぼけてないって」


「うん、よし、わかった!」