それを見て安心したのか、翔平はホヤっとした笑顔になった。 ドキッ!! その顔はヤバいって。 そう思っていると、いきなり翔平は、ガバッと私の腰に抱き着いてきた。 「楓子ちゃぁーん、大好き~。」 「うわぁ。」 私の心拍数は急上昇した。 翔平の事を好きなんだと自覚した後だから尚更だ。 翔平は、大人なのにまるで子どものようなところがある。 でも、そんな所も可愛く思えてくる。 私は緊張で震える自分の腕を翔平の背中に回し、「よしよし」と撫でてあげた。