私は、翔平の肩にそっと手を置いた。 「·····翔平はカッコいいよ?笑顔だって可愛いし、私が作ったご飯を美味しそうに食べてくれるし···理想とはちょっと違うけど、私は翔平のこと、好····。嫌いじゃないよ?」 私は思わず「好きだよ」と出そうになったのを引っ込めて、 「嫌いじゃないよ」って言った。 すると翔平は、じっとこちらを見つめてきた。 「···楓子ちゃん、本当!?」 私はコクリと頷いた。 「本当に嫌いじゃない!?」 私は翔平の目を見て、再び頷いた。