その瞬間、私は胸がキューっとなって、 甘酸っぱいような、切ないような感覚に襲われた。 それと同時にハッキリ分かった。 翔平は『楓子』を、とても大切に思っていると・・・・ 私は、そんな翔平に、 心を奪われてしまったんだ。 『スキ』――――― その二文字で私の心は一杯になった。