「・・・楓子ちゃん、・・・一番最初の質問の答え、少しだけ教えてあげる。・・・出会いはもちろん秘密だけどね。」 「え?」 翔平は真っ直ぐ私の目を見つめてくる。 「僕たちが出会ったのは、お見合いじゃないよ。」 翔平の手が、私の頬を優しくなでた。 私は魔法にかけられたみたいに、動けなかった。 鼓動が一気に早くなる。