「まず、婚約してるのは本当だよ~。出逢いは···今言ったら楽しみが無くなっちゃうから、秘密だよ。」 翔平は、目の前の瓶に入っていたイチゴミルクの飴を取り出し、 少し懐かしそうに飴を眺めてからコロんと口に入れた。 ほんのりと甘い香りがする。 「え~、出逢いが一番気になるのになぁ。」 私が口を尖らせてそう言っても、翔平は飴を舐めながらニコニコしているだけだ。 むー。残念!! 答える気ナシなのね。 仕方がないから、違うことから聞いていこう!