シーン。 クローゼットに静寂が訪れた。 「楓子ちゃん・・・。」 「翔平がビビりすぎなんですよ・・・。」 私は溜息を吐きながら翔平の方を見た。 「あ・・・。楓子ちゃん、それ・・・。」 「それ?」 翔平は、私がゴ●ブリを仕留めるのに使った何かを指差した。 「僕の、靴・・・。」 「あ。」 私が咄嗟に掴んだものは、どうやら翔平のまだおろしていない革靴だったらしい。 靴を裏返すと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 あは。 決して披露できない状態になっていた。