――――――――― ―――――― 私たちは、バスに乗ってショッピングモールへ行くことにした。 バスから見える風景は、17歳の私の時とは、少しずつ違っているけど、 そんなに大きくは変わっていない。 私が外ばかり見ていたら、翔平が手を、私の手に重ねてきた。 そして、私の肩に頭を乗せた。 「楓子ちゃん、重い?」 「ううん。重くないよ?」 肩に掛かる重みが、愛しい・・・。 私たちは目的地に着くまで、ずっとこうしていた。 お互い、会話は無いけど、繋がっている気がした。