「翔平、早く行こう?私、今日はしっかり将来に向けて『下見』するの!」
「はははっ。『下見』ね。・・・あ、楓子ちゃん待って?」
私は歩みを一旦止めて、首を傾げながら翔平を見た。
翔平は、腕を掴んでいた私の手を、反対の手でそっと優しく離して、代わりに手を繋いできた。
「こっちのがいい。」
翔平はすこし屈んで私に目線を合わせると、くしゃりと微笑んだ。
うわぁぁぁ////
笑顔が眩しすぎるよ・・・。
そ、それに、ど、どどどうしよう。
手、繋いでるよ・・・。
繋がった手からは、翔平の温もりが伝わってきて、ドキドキが加速する。
それに、私の手を引いて歩く翔平の横顔は、どこか優しさを帯びている。
