お星さまに願いを!


私と翔平は駐車場を離れて、式場の入り口へと向かった。

「わぁ、素敵~!!」

緑に囲まれた式場の外観は、白を基調とし、ヨーロッパを思わせる建築様式だ。

「こんなところで結婚できるなんて、羨ましいなぁ。」

女の子だったら、こんな素敵な所で結婚したいよね。

「羨ましがるなんて、楓子ちゃんがここで結婚するのに。」

翔平が私の反応を面白そうに見ている。

「だって、ここで結婚するのは『大人楓子』でしょ?私には何年も先の話だもんね。」

そう。

もうすぐここで結婚するのは、私じゃなくて、『大人楓子』だ。

ちょっぴり残念だけど、私もいずれこの日を迎えられるはず。