「・・・翔平?大丈夫。」
私は翔平の背中をさすりながら聞いたけど、
こちらに向けた笑顔は、なんとも力の無いものだった。
かなり落ち込んでいるのかな・・・?
「翔平、元気だして?・・・ちょっとずつ、練習したら上手になるよ!」
私なりに励ましてみた。
「いやぁ、僕もね、練習しようと思ったんだけど、鬼教官が、恐ろしくてね・・・。」
鬼教官??・・・ってもしかして
「・・・わ、私でございますか?」
「へへへ・・・。」
その笑いは、肯定ですね・・・。
私、そんなに鬼なのか。
怒られて、ビビりながら運転の練習をする翔平を想像したら、少し不憫になった。
まあ、怒ってるのは私なんだけど。
覚えていたら、将来優しく運転を教えてあげよう!うん。
私は自分にそう言い聞かせたのだった。
