「・・うこちゃん、楓子ちゃん。」

うーん。ダレ~??

「楓子ちゃん、朝だよ~。」

・・・・・。


「楓子ちゃん、起きないと、チューするよ?」


ガバッ!!!

私は反射的に体を起こし、足をソファーの下におろした。

「ざーんねん。チューできなかった。」

翔平はニコニコしながら、私の目線に合わせるように屈んだ。

「オハヨ。楓子ちゃん。」

窓から差し込む朝の光が翔平の整った顔を照らす。

朝から心臓に悪いよ・・。

「・・・、オハヨウ。」

挨拶を返す私の頭をポンポンとして翔平は言った。