想い出、そばに(仮)




「でもね、悲しくないの。確かにね、ちょっと寂しいけど、でも…翔ちゃんが、いる、から」



思ったことを思ったまま言ってみただけだけど。


やっぱりちょっと照れるというか、恥ずかしくって。


顔を見られたくなくて。


俯いて、額を翔ちゃんにくっつけた。


すると、頭上から呆れたような溜息が聞こえた。


ほんの少しだけ顔をあげて首をかしげてみる。



「まじで雪那はずるい。そんな可愛いことばっか言いやがって」



翔ちゃんが私の頬をさわる。



「なっ何言ってるの!? ずっずるいのは翔ちゃんのほうだもん。さっきから、ぅぁ、かっこいいこととか、いっぱい言っちゃって、もう、だって、うぅ…」



何を言いたいのか、もう自分でも分からない。



「もう、私ってば、しょーちゃんのこと、すきすぎて、だって、なんか」



「あーっ、雪那、少し、黙ってろ」




「んっ?」