想い出、そばに(仮)



「ごめ…んなさ…い」

掠れた声しかでなかった。

もう、泣きそうだった。

突き放さなきゃ。
翔ちゃんを。

私は、そうしなきゃいけない。


「ごめんね、今まで、ずっと」

「は?」

「私、翔ちゃんからいろんなもの、奪ってきたもん。だから、ね。翔ちゃん」


もう、平気だよ。
翔ちゃんは、自由だよ。


そう言って、私は翔ちゃんの手を握った。