「あちゃー、見事に切れてるなー」 「平気だよ。もう、痛くないし」 「家帰ったら、消毒しとかないとなー」 「だから、平気だって。大げさだよ」 「はいはい。そろそろ下校時間だ、帰ろう」 翔ちゃんが、また、私の手を握る。 大きな手。 暖かな、手。 離したくない。 でも。 離さなきゃ、いけない。 どうしたら、いいか。 解らない。