先輩の2番目






「あの、河村伊織に?」




「うん」




「え、正気?」




「うん」




「え、好きなの?」




「いや、それはまだわからない。」




すると紗英は はぁ。っとため息をつくと





「傷つくかもしれないよ?」




と少し切なそうにわたしを見た。





「うん、大丈夫」





この時は、まだ知らなかったから。




彼が、どれだけ残酷かを。