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朝だ。カーテンを閉め忘れたらしい窓からは、レース越しに眩しい光が差し込んでいた。
なんだか身体がだるい。ものすごく疲れている気がする。夏バテか?いや、まだそんな時期じゃない。
昨日、何かしただろうか。午前中はいつもどおり授業を受けて、で、駅の近くに遊びに行って。
で、どうしたんだっけ。思い出せない。
なんだか頭が考えることを拒絶しているようだった。
思い出すのを諦めた俺は、腕を伸ばして、目覚まし時計をつかんだ。ぼんやりした頭で文字盤を見る。
"AM 08:46"
「やべえ!遅刻だ!」
目覚まし時計を投げ出し、バタバタと制服に着替え、家を飛び出した。
◆
「やっぱ思い出せねえなあ」
1時間目にギリギリで間に合った俺は、なんとか授業を終えて屋上に来ていた。
思い出さなければいけないことがある気がするのだが、思い出せない。
なんだっけな。
ジリジリ暑いと思われている夏の屋上に来る人は少ない。今だって俺一人だ。
日陰なら陽の光も当たらないし、石造りの床もヒンヤリ冷たくて気持ちいい。風の強い今日なんかは、本当に快適だ。
さてと、ここなら誰にも邪魔されない。集中しよう。思い出すんだ。
朝だ。カーテンを閉め忘れたらしい窓からは、レース越しに眩しい光が差し込んでいた。
なんだか身体がだるい。ものすごく疲れている気がする。夏バテか?いや、まだそんな時期じゃない。
昨日、何かしただろうか。午前中はいつもどおり授業を受けて、で、駅の近くに遊びに行って。
で、どうしたんだっけ。思い出せない。
なんだか頭が考えることを拒絶しているようだった。
思い出すのを諦めた俺は、腕を伸ばして、目覚まし時計をつかんだ。ぼんやりした頭で文字盤を見る。
"AM 08:46"
「やべえ!遅刻だ!」
目覚まし時計を投げ出し、バタバタと制服に着替え、家を飛び出した。
◆
「やっぱ思い出せねえなあ」
1時間目にギリギリで間に合った俺は、なんとか授業を終えて屋上に来ていた。
思い出さなければいけないことがある気がするのだが、思い出せない。
なんだっけな。
ジリジリ暑いと思われている夏の屋上に来る人は少ない。今だって俺一人だ。
日陰なら陽の光も当たらないし、石造りの床もヒンヤリ冷たくて気持ちいい。風の強い今日なんかは、本当に快適だ。
さてと、ここなら誰にも邪魔されない。集中しよう。思い出すんだ。