「‥‥‥ここ、だよな?」
ガタゴトと電車の走る音が、蒸し暑い空気を揺らす。
東口側の再開発の影響で今ではすっかりさびれてしまった駅西口の旧駅ビル。その5階の日当たりの悪い角部屋の前に俺は立っていた。
ああ、来てしまった。
半日登校の今日は、どこかフラついてから帰ろうと、駅の近くの繁華街を歩いていた。
とくに目的もなかった為、いつもの中古CD屋を覗いて、たまたま目についたカフェで昼食をとって、なんら変わりのない午後を過ごした。
しかし、その日はいつも通る道が工事中で通れなくなっており、違う道を通らざるをえなくなってしまった。
そこで老婆に出会ったのだ。
ガタゴトと電車の走る音が、蒸し暑い空気を揺らす。
東口側の再開発の影響で今ではすっかりさびれてしまった駅西口の旧駅ビル。その5階の日当たりの悪い角部屋の前に俺は立っていた。
ああ、来てしまった。
半日登校の今日は、どこかフラついてから帰ろうと、駅の近くの繁華街を歩いていた。
とくに目的もなかった為、いつもの中古CD屋を覗いて、たまたま目についたカフェで昼食をとって、なんら変わりのない午後を過ごした。
しかし、その日はいつも通る道が工事中で通れなくなっており、違う道を通らざるをえなくなってしまった。
そこで老婆に出会ったのだ。