嘘吐きの道化師

「ねぇ…!聞いてる?」
雪菜だった。全く雪菜と話していたなんて記憶がない。

「今日おかしくない?大丈夫?」
「大丈夫!大丈夫!」

変な事ばっかり考えて、
周りをみてる余裕なんて全くない。

「なんの話してた?」
「judatの話だよ!あのね!昨日のね!」


今はそんな話したら顔に出ちゃうよ。
雪菜とは、ずっといる親友なんだから…。

「あの!木下さん!」
「なに?朱里ちゃん!」

聞いていなかった授業ノートを
真面目な子に借りた。

「ノートだったら、私が貸したのに…。」

今日は雪菜と話すのがつらい。
気を使わなきゃいけないのが。