嘘吐きの道化師

「はーあーい!!」

と私の大きな声で風船が割れた。
リハーサルと違いファンが沢山いる。
テレビのカメラも沢山ある。

ファンの声なんて聞こえるわけもなくて、
シーンとした空気で登場した。


「誰?」
ファンは何人かそう言ってる。
キラーズの下積みにもいなかった私。
知名度は全くないのだから。

「ジュリー!!」

トーマくんがいきなりハグをしてきた。
そこで耳打ちでひとこといった。


「みんながいるから大丈夫。」

その言葉に安心した私は

「よろしくお願いしまーす!!!」

再びファンの歓声が聞こえた。
良かった…。