嘘吐きの道化師

「ハァ…ハァ…。」

雪菜の家に来たけど、
インターホン押す勇気が出なかった。

どうしよ、何を言おう。
「朱里?どうしたの?」

その声は昨日も聞いた声だった。
雪菜の声。

「えっと…。」

「「ごめんね!」」

二人の声が重なった。
「え?ハモった?」
再び目があった私たちは笑った。
そして、雪菜にハグをした。

「ごめんね…雪菜。私ハブられたと思って…。二人で居るのがずるいって感じたの!」


「二人で居るのがずるいっかぁ…。ふーん。」

妖しい笑いをした雪菜だった。

「私も、最近朱里が冷たくて…そして、誕生日のこと考えてただけなんだよ?」

「誕生日?」