一瞬、自分の耳を疑った。


「でも…私、記憶が無いのに…」


「いいんだ、それでも僕は華恋じゃないと駄目なんだ。華恋を守りたい。また一緒に1から始めよう。」


私は、自然と涙だけがかれるのではないかと思うくらい次々と流れた。嬉しさで胸が一杯になり肝心な言葉が出ない。


「華恋?」


「…たしも…」


「ん?」


「私もっ優斗さんが大好きです。私も優斗さんを支えたい…です。わたっ」


沢山沢山伝えたいことがありすぎて、言い終わる前にキスで言葉を塞がれた。


「愛してる」


その言葉と同時に強く抱き締められ、優しくベットに押し倒されると同時に支配的な体制で覆い被さってきた。


数秒見つめ合ったのを合図にキスをしながら手足が絡まる。


私は、確かな幸せと新しく始まる2人の時間に期待を膨らませながら彼に身を委ねた。




―fin.―