(う・・・そ・・・優斗・・・) 自分の目に映っている光景が幻のように思えた。遠く離れた玄関先に優斗がたって、こっちを見ていた。 しばらく立っている間に降ってきた雨と自分の涙が混ざってその光景が歪んできた。 すると、次の瞬間には優斗が私を包み込むように強く抱きしめてくれていた。 (あったかい・・・優斗・・・) 私は、それが“大丈夫”だと言ってくれているかのように思えて応えるように強く抱きしめ返した。 「華恋。疲れたでしょ。風邪引くから部屋においで。」