「照れてんの?」
うわー、黒澤も照れることあるんだ~♪
そんな黒澤に対しての優越感に浸っていると、先輩がいきなり私に抱きついてきた。
「俺は~?誉めてくれないの?」
と、上目遣いで聞いてきた。
「先輩はそのうざったらしい性格さえ直せば…まぁまぁイケますね」
正直な感想だった。
「マジで!?じゃ、今すぐ直す!!」
……そういう所がウザいんですよ。
「用件はそれだけ?」
黒澤は冷たくそう言った。
お前、今日は本当に冷めてんなー。
「うん、それだけ♪」
私はニコッと笑いながらそう応えた。
「じゃあ、私帰るから」
そう言い残し風紀室を出ようとしたら黒澤が一言言ってきた。
「別に照れてねーから」
私も黒澤に一言言ってやった。
「そういうことにしとく♪」
私がそう言った時の黒澤の目は物凄く怖かった。
