「もしもし?みくりだけど」 みくりだった。 みくりさん。今何時だと思ってるの? まぁいいけどね。 「どうしたの?」 「あのね~、数学の問題が分からなくて」 それだけの為に電話をしてきたんですか? 「どこが分からないの?」 「教科書のp.32の問題6が分からないの」 その問題、今日の授業でやったよね? 「それは、公式5を使えば解けるよ」 「分かった!!琴美ちゃん、ありがとう♪」 「どういたしまして♪」 みくりの会話に呆れつつ私は電話を切った。