奇行少女と風紀男子






「あ、そうだったな」





いや、忘れんなよ。自分の仕事を忘れてどうすんだよ。





こんなんでよく風紀委員が務まるよな。





「お前、馬鹿にされたくらいで殴るな」





「あれは、こう…無意識に……ね、手がでちゃったんだよ」





「お前の無意識は無意識とは言わねぇ」





「酷くないか!?それ」





私の無意識は無意識じゃないって……





泣くぞコラ。





「殴られた先輩相当ダメージ喰らってたぞ」





「え?結構弱めにしたんだけど」





「弱めって…あれを弱めって言うのか!?誰がどう見たって本気で殴ったように見えるぞ!!」





「黒澤君。保健室では静かにしましょう」





「………(チッ)」