奇行少女と風紀男子






「おい、どこいく気だ」





「…トイレ」





「嘘つけ。俺から逃げようとしてるだろ」





(うっ……)





ただいま“風紀委員”から逃走しようとしています。





今のでろ「今ので六回目だぞ」





「私のセリフを言うなっ!!」





出番がひとつ減っただろ!





「早く教室に戻れ」





「いやだ。またあの加齢臭プンプンするオッサンに説教されるんでしょ!」





「分かってんじゃねーか。だったらき「嫌だ―――――――――!!!!」





私は猛ダッシュで逃げた。





本気を出して逃げた。





これでもかってくらい全力で逃げた。