「はぁ…もういいや、帰ろ……」





「そうそう、そのまままっすぐ帰れ」




言われなくてもまっすぐ帰るよ!!





ロッカールームで靴を履き替えていたらひそひそ話が聞こえた。





「今井、また吉田に怒られていたぜ?」





「ぷっ、マジかよ」





「ほんとバカだよなぁ」





……その今井がいま君たちの後ろにいるよ♪





「いつもいつもよく吉田に怒られていられるよなぁ」





「!!よっちゃんもうそれくらいに…」





「はぁ?なにびびってんだよ」





「う…後ろ」





「後ろ?後ろに何があんだ…よ……」





「ハロー♪」





バキッ





よっちゃん は 今井琴美 から
100000 の ダメージ を くらい
再起不能 に なった ▼





「あわ…ご、ごめんなさいぃ!!!!」





「さぁ、コイツどうしよっかな♪」





「お願いですから殴らないでください!





もう言いませんから!!!!」





「うん、わかった♪」





「あ…ありがとうございます!!」





「な~んてね♪」





「もういいだろ」





もう一人を殴ろうとしたら黒澤の声がした。





(あ~あ、私の楽しみが…)





「おい、お前さっき『私の楽しみが…』って思っただろ」





「えっ、なんでわかったの!?すごーい♪」





「『すごーい♪』じゃねーよ」





黒澤は呆れた目で私を見ていた。