君を追いかけた日々

私の目をしっかりと見つめながら聞かれた。


「っ…」
「言わないから、話して?私、翼の親友だよ?困ってるなら、聞きたい。一人で抱えるより、二人のほうが楽になるからさ…ね?」


優しく聞いてくれる咲に目の奥がつんっとした。
そして…


「話す…話すよっ…」


私は話す決意をしたんだ。


話し終わってただ一言私が呟いたのは…


「お願い…。このことは…秘密にして…。」


龍夜を庇う言葉だった。
どうして言いたくなかったのか…やっと分かった…。
私のせいで…


「なんでっ!?許せないよっっ…!!傷つくだけ…傷付くだけなんだよ!?」


あの馬鹿な幼馴染が傷付くのは…
あの馬鹿な幼馴染が嫌われるのは…


「」
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